JSAI2016に行ってきた
6月の初めに第30回人工知能学会全国大会(JSAI2016)に行ってきた。
去年は見るだけだったが、今年は発表者として参加した。
発表まで
前回のIBIS2015と違って、卒論の修正を何度も(多分10回以上)直したので、言いたいことが明確だった。準備はギリギリになってしまったが、意外とすんなりスライドとポスターを作ることができた。ただ、時間に合わせて話すのが結構訓練が必要だと感じた。
口頭・ポスター発表
自分の発表は初日の「クラスタリング」のセッション。発表が始まるまでは緊張していたが、話し始めるといつも通りだった。話したいことを時間内に無理やり押し込んだせいもあり、伝わりづらい発表になってしまった。(質問してくれたのは、座長さんだけだった)次回までに、質疑応答ができる理解しやすい発表を目指す。
ポスター発表は、前回のIBIS2015に続き2回目。慣れもあって、ポスター発表では十分説明ができた。奥の方のスペースで話していたので、人口密度が高く暑くて辛かった。結構重要なアドバイスもいただけたのだが、お名前を聞き忘れてしまった。。。
発表を終えて
IBIS2015のときに比べて、想定質問を準備できるようになった。とはいえ、自分の研究が分野においてどこに位置するのか、どの手法と比較しなければならないのか、など網羅できていない点が多々あった。次の目標が見えた学会だった。
次は手法を改良して、論文投稿します
卒業と入学と一人暮らし
卒業式が終わっておよそ2週間経って、新しい生活が始まるので、その前にここ最近の近況報告をしようと思います。
卒業
卒論も無事に終わり(と言いつつ書き直したりしてるけど)卒業できることとなりました。卒論とか5ヶ月で書けるわwwwとか思ってたら、結局ぎりぎりの2月までかかってしまいました。ちょっと悔しいです。
卒業式では学部の総代をさせてもらい、学部長賞と副賞(景品みたいなもの)をもらいました。正直どれくらいすごいことなのか、あんまりよくわかっていませんでした。式が終わってから、友達の親御さんに「前に出てた人ですよね?」って言われて、「なるほど、こういうことか」ってようやく状況が飲み込めた感じでした。
旅行
卒業旅行で台北に行きました。久々の海外でしたが、ほとんど英語すら使わない生活で海外に行った感はあんまりなかったです。やったことないことに挑戦できた旅だったかなと思います。
足つぼマッサージ
友達と1つの部屋で一緒にマッサージしてくれました。マッサージ師のおっちゃんに「首と胃腸が悪いね」って言われたんで、そこら辺を労わろうと思います。友達のマッサージをしている方を煽るのと痛がってるところを見るのが楽しかったです(笑) また友達と一緒に行きたいなあ。
エビ釣り
夜市でエビ釣りをしました。日本でよくある金魚すくいより絶対楽しいと思います。金魚は食べられないけど、エビは食べられる!ってところがいいです。日本でも流行らないかな、と期待しています。
入学
そのまま大学院に入学します。同じ研究室なので、もう入学式とか不要としか思えません。スーツ着るの苦手なので、修行だと思って参加してきます。
そして、初の一人暮らしが始まりました。がんばります。今のところ、「一人暮らし楽しい!」みたいなことは皆無です。むしろ1週目から体調不良です。がんばります。
以上、近況報告ブログでした。
2015年と2016年の話
2015年の振り返り
やりたいと思っていたことを幾つか動かし始めたところで2015年は終わった。自分なりに結果を残せたのは、ADF2015とCode Festival 2015本戦に参加したこととIBIS2015でのポスター発表の二つだけだった。誰かに見せられる成果ができていないのが悔しい。
目標
今年は継続と発展の年にしたい。だから、今年の目標は「進」。去年始めたいろんな分野の勉強を活かした成果物を作る年にする。一歩一歩進めることを怠らないように。
このblogを通して公開できる日が来るのを楽しみにしておいてください。
まずは、大学を卒業できるように頑張ります!
落合陽一の魔法
「現代の魔法使い」こと落合陽一さん*1(以後、敬称略)の『魔法の世紀』という本を読んだ。最近読んだ本の中でもかなり面白かったので、感想を書いてみようと思う。あくまで個人の見解で、本の内容はあまり書いていない。
落合陽一の魔法とは、「拡張」である
浅い理解かもしれないが、簡単にまとめるとこの一言につきる。
コンピュータとインターネットは人間の能力を「拡張」してきた。コンピュータがない、またはインターネットがない生活はもう誰も思い出せないのではないかと思うほど、この数十年で浸透した。しかしながら、今のコンピュータの限界が見えてきたことも事実である。現在のコンピュータのインターフェースは、パロアルト研究所で考えられた域を超えていないのではないだろうか。
「コンピュータはこの先どうなるのか」という問いに対する答えを彼は持っていると僕は思う。彼は多くの人が持っているコンピュータの概念を「拡張」し、コンピュータを意識させない世界がやってくることを見据えている。この本を読めば、どういう世界がやってくるのかという詳細な答えが読み取れるだろう。
本の中では彼のメディアアーティストとしての作品も紹介されている。彼の仕事を見れば、単なる思想家でも技術者でも、はたまた芸術家でもないことがわかる。というよりも、それらを全て包含する仕事をしていると思える。そのような職業を言語化して、「魔法使い」と表現することに面白さとすごさを感じた。現実を「拡張」し、新たな世界を垣間見せる仕事は確かに「魔法使い」のようだと言えるかもしれない。
本を読めば、彼の言う「魔法」だけでなく、コンピュータの歴史と背後にある思想を理解することができるだろう。以下の対談でも話されているが、この本は教科書としても使えるのではないかと思う。難しい単語を極力使わずに様々な概念と歴史を説明してくれている。
「拡張」というキーワードに戻ろう。彼の魔法は、物理世界にファンタジーを実装することで現実を「拡張」している。何年後に普及するのかはわからないが、現実を書き換えられる世界がやってくることは間違いない。ファンタジーに満ちた「魔法の世紀」がすぐそこまで来ている。気になる方は是非読んでみてほしい。
IBIS2015でポスター発表した
IBIS2015にてポスター発表をしてきました。
発表は卒業研究として研究を行っているテーマについてのものです。中間発表から時間がなかったので駆け足でポスターを書き上げることになりました。
発表まで
発表自体よりも準備のほうが大変だったような気がします。発表練習こそしませんでしたが、ポスターの修正は2、3回しても読めるレベルになったかなというレベルでした。まだまだ修行が足りません。。。
どの数式をどのように配置すれば流れが伝わるのかわからない、ということにも気づくことができました。知らない人に伝えるのって難しいです。。。
発表当日
発表の前にプレビューで1分話すことになっていたのですが、とりあえず手法のポイントを述べようということしか考えずに臨みました。40秒くらいで話し終えてしまい、もうちょっと抑揚をつけて喋ればよかったなと感じました。
ポスター発表では某大手企業の研究所の方を筆頭に多くの人とお話することができました。問題設定の新しさや面白さを自分なりに伝えられたように思います。強い方々にバシバシ叩いて突っ込んでもらったおかげで、手法がまだまだ荒削りだということに気づきました。教授からも「早く論文を書こうね☆」的なことを言われたので、逃げ場はなさそうです。
発表を終えて
早めにポスターという形で研究発表できたのはとても良かったです。
何が良かったかというと主に2点
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プロの研究者の視点を感じることができた
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自分の研究を俯瞰できた
この半年ぐらいは今の手法を改良することに集中していましたが、他の手法との差分や関連性にも目を向ける必要があると感じました。
今年度末までにこの手法に関してはおおよそまとめる予定です。どこかの国際会議などに論文がacceptされれば、詳細を記事にしようと思います。